コンビニやチェーン店などで豊富な種類のパンを手軽に購入できる中で、個人経営のパン屋を安定して運営していくのは容易ではありません。大量生産ができないためコスト削減も難しく、効果的な宣伝方法を自ら見つけて集客アップを図ることが重要となります。
そこで今回は、パン屋で効果的な集客を得るにはどのような宣伝方法が適しているのか、などをお伝えしていきたいと思います。
パン屋は時刻指定をすることで集客力が上がる
アップルパイ11時15分、ブルーベリーマーブルパン12時15分、という感じで店の外の看板に、焼きたてパンの出来上がり時間の情報を都度開示します。そして、焼きたて時刻を看板に記載し、通行客にしっかりと見えるように告知します。その焼き上がりの時間が近づくと、一人、また一人とお客様が集まってくるのです。
そして、今日一押しのパンが売り切れると、看板に書いてあった出来上がり時間に『完売しました。次回の販売は14:20となります』と書き直して表示します。
実はこの時刻指定をすることが、集客力がアップに繋がっていくのです。時刻を指定することで、いくつかの訴求効果が期待していくことができるのです。
まず一つ目は、『今買えれば、焼きたての美味しいパンが食べられる』という魅力です。”せっかくだから買って帰ろうかな”、”焼き立ての匂いが美味しそう”という気持ちにさせます。
もうひとつは、『今すぐ買わないと、売り切れるかも』という心理です。人は何かを失うリスクを回避したい生き物です。何かを獲得する喜びより、何かを失うことの痛みの方が、その何倍も大きく感じる、ともいわれています。今買わないと買えなくなるリスクを回避したい、という感情を刺激し、購入につなげる効果が期待できる、というわけです。
焼き立ての時間を設定することによって、実際に焼きたてパンの出来上がり時間にあわせてお客様が集まってくるのです。
また、”完売した”というアピールは、対象としたパンがとても魅力なことが伝わることでしょう。もし仮に、完売したパンを知った人は「今度食べてみたい」、「人気のパンダから興味が出る」などの次回につながるきっかけにもなることでしょう。
つまり、焼きたてパンが売り切れたとわざわざ告知することも、集客力アップに役立っているわけです。
そして、パンを一つだけを購入するお客様は見かけません。焼きたてパンを目的に来店された方は、そのパンだけでなく、他のパンもいくつか購入している方がとても多いです。
つまり客単価アップしている、と言うことです。
パン屋の集客にオススメな宣伝方法は?
個人経営のパン屋では、大量生産ができないためコスト削減が難しい上に、単価の低い商品が多いことから、費用のかかる広告宣伝を行うということは簡単ではありません。
そのため、効率よく手間のかからない宣伝方法を見つけることが重要となります。手軽に始められる宣伝方法として考えられるのは「チラシを配る」「ホームページを作る」「SNSで情報発信をする」の3つが挙げられます。
チラシを配る
商圏がそれほど広くないパン屋の場合、店舗に近い住民をターゲットとしたチラシ配布は効果的な方法の一つです。チラシ配布はエリアを特定できるために不要なコストがかからず、新店舗であれば近隣への認知度を高める効果を期待できます。
クーポンや引換券の戻り率がわかれば、どのくらいの反響が得られたかを測定できるので、数値として効果を知りたい場合におすすめです。
ホームページを作る
パン屋さんというと、口コミでお客さんが増えるイメージをもぅている方もいると思いますが、実際に店舗に足を運ぶというケースはごくわずかです。さまざまな情報をインターネットから得ることが主流になった今では、どのような店舗なのかを来店前にインターネット検索する人のほうが多いと考えられます。
そのため、自店のホームページを作成しておくことが重要なポイントです。どのようなコンセプトの店舗でどのようなパンを売っているか、何が売りであるのかをアピールしておきましょう。訪れやすい雰囲気のお店だとわかれば、来店へとつながる可能性は高まります。
SNSで情報発信をする
さまざまな業種の店舗で、InstagramやTwitterといったSNSを活用して情報発信を行うことが増えています。SNSを活用すれば、新作パンの紹介や、パンの焼き上がり時間の告知などをリアルタイムで発信できます。中には、注文キャンセルで急に余剰商品が出たことをSNS上で告知したところ完売できたという菓子店の例もあります。
商品の付加価値を上げて、魅力的に演出する販売方法
特大の菓子パンがそこそこ高い金額で売られていて、それでいて人気も高いというパン屋があります。小学生低学年用の野球のグローブくらいのそこそこ大きいパンにチョコレートがまぶしてあるのですが、なんと1個500円で販売していました。
さらにそのパンだけ入れ物が実に可愛い、そのパン専用の紙のバックに入れて提供されています。大きいサイズというだけでもインパクトはあるのに、そのパン専用の入れ物が付いてくる、という強烈な付加価値。当然ですが、その専用のパックは、デザインや形状などが、魅力的なものであるのです。
これらの仕掛けで販売しているパンは、価格自体は何倍もありそうです。
顧客の関心を高めながら、まさに客単価を上げる仕組み。これも、利益率を高める方法として、効果を生みやすい施策といえます。
売れるパン屋と売れないパン屋の違うところとは?
ターゲットを明確にしているかどうか
パン屋に限りませんが、お客さんにお店に来ていただく場合「どのような年代の人に来て欲しいか」「家族連れに来て欲しいか」など、自分がどのターゲットに向けてパンを売りたいかを明確にする必要があります。
すべての年齢層に来てもらえるほうがもちろんいいですが、中途半端になってしまうとただの特徴のないパン屋になってしまいます。
売れないパン屋はどの年齢層にも来て欲しいと欲張ることでどの年代の人も興味を持てないお店になってしまっている可能性があります。誰をターゲットにしたいかまずは明確にしてみましょう。
発信力があるかどうか
パン屋の集客についての章でも述べましたが、SNSでの発信は重要です。集客の前提としてまずはお店の存在を知ってもらう必要があります認知してもらったうえでお店に来てパンを購入してもらい、そして口コミなどで話題になるという流れが理想的です。
そしてよく認知してもらっているパン屋さんはSNSでの発信力が強いのです。SNSをうまく駆使しその認知度を上げているのです。
逆に売れないパン屋は「美味しいパンを作っていればいつかお客さんは増える」と黙って待っているのです。コンビニや大型店舗内のスーパーなどパンを販売している場所が増えている以上、認知度を上げる目的の発信を侮ってはいません。
単価アップの工夫をしているかどうか
パン屋では1人当たりの単価をアップするということもお店を安定させる意味で重要です。
本来1000円の買い物だったのが1200円、1300円になるのは1人当たりであれば微々たるものですが、それが1ヶ月単位、1年単位となると大きな違いになります。このようなコツをおさえたことでお客さんは少し得をしたような気持ちにもなりますよね。
売れるパン屋では1人当たりの単価を上げる工夫をしており、売れないパン屋はその工夫をしていないという違いがあります。1人当たりの単価を上げる工夫は、基本的にはお客様も嬉しい気持ちになるようになっています。そのような工夫ができるかどうかは大きな違いですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
パンは好きな人が多い商品です。だからこそ、ターゲットを定めて、時点にあった集客方法をしていきましょう。
WEB集客に関しては、必ずと言っていいほどやっていた方がいいです。
自店をどのようにしていけばわからないという方は、ご相談いただければと思います。
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