地震、台風、大雨、洪水、火山噴火など、日本は世界的にも自然災害が多い国です。
近年は気候変動の影響で「想定外」と言われる災害が頻発しており、いつ自分や家族が被災するか分かりません。
そんなとき命を守るカギになるのが 「防災準備リスト」 です。
この記事では、
- 最低限必要な防災グッズ
- 家族構成や生活状況に応じた備え方
- 備蓄の考え方や管理方法
までを網羅的にまとめています。
読み終わる頃には「自分に必要な防災準備」が明確になり、今日からでも行動できるようになります。
防災準備リストの基本構成

防災準備は大きく分けて次の3つに分類できます。
- 一次持ち出し品(非常持ち出し袋)
災害発生直後にすぐ持って避難するもの。命を守るための最優先アイテム。 - 二次備蓄品(自宅避難用)
ライフラインが止まったとき、自宅で数日〜1週間過ごすための備蓄。 - 個別ニーズに応じた準備
乳幼児、高齢者、ペット、持病のある方など、それぞれに必要なもの。
一次持ち出し品(非常持ち出し袋)のリスト
基本の持ち出し品
- 飲料水(500mlペットボトル×人数分×最低1日分)
- 保存食(カロリーメイト、エナジーバー、ゼリー飲料など)
- 懐中電灯(LEDタイプ、予備電池も)
- 携帯ラジオ(手回し充電式だと安心)
- 携帯電話用モバイルバッテリー
- マスク、アルコール消毒液、ウェットティッシュ
- 救急セット(絆創膏、消毒液、常備薬)
- 貴重品(現金、通帳コピー、保険証、免許証)
- 衣類(下着、靴下、タオル)
- 雨具(レインコートやポンチョ)
- 笛(救助を呼ぶため)
プラスであると便利なもの
- 軍手・手袋
- 簡易トイレ(袋タイプ)
- ビニール袋、ラップ(食器の代用にもなる)
- ポータブル浄水器やウォータータンク
- 折りたたみスリッパ
二次備蓄品(自宅避難用)のリスト
食料・飲料
- 飲料水:1人1日3リットル×最低3日分(できれば7日分)
- 主食:アルファ米、レトルトご飯、乾麺
- 主菜:レトルトカレー、缶詰(魚・肉・豆)
- 補助食:シリアル、チョコレート、飴
- 野菜補給:野菜ジュース、乾燥野菜
- 調味料:塩、砂糖、醤油、即席スープ
生活用品
- カセットコンロ+ガスボンベ
- ランタン(乾電池式・ソーラー式)
- 簡易トイレ・凝固剤
- トイレットペーパー、ティッシュ
- ポリ袋(ゴミ袋・45L推奨)
- 毛布・寝袋
- 使い捨て食器・割り箸
- 衛生用品(生理用品、オムツ)
健康・安全
- 常備薬・持病薬
- 体温計
- マスク
- 消毒液、手指用アルコール
- 虫除けスプレー、かゆみ止め
家族構成ごとの防災準備リスト
乳幼児がいる家庭
- 粉ミルク、哺乳瓶、授乳ケープ
- 離乳食(レトルトパウチが便利)
- 紙オムツ・おしりふき
- 抱っこひも、ベビーカー用レインカバー
高齢者がいる家庭
- 介護食(やわらか食、ゼリー食)
- 常備薬・お薬手帳
- 補聴器の予備電池
- 杖や歩行補助具
ペットがいる家庭
- ペットフード、水
- ケージ、キャリーバッグ
- ペットシーツ、排泄処理用品
- ワクチン接種記録
備蓄の管理方法
ローリングストック法
普段から消費しつつ、使った分を補充する方法です。
例:缶詰を普段の食事に使い、食べたら同じものを買い足す。
こうすれば賞味期限切れを防ぎ、非常時にも慣れた食事が取れます。
賞味期限チェック
- 半年に1回は「防災チェックデー」を設定
- 家族で一緒に中身を点検し、使い方を確認
防災準備リストを整える際のポイント
- 軽量化を意識する
非常持ち出し袋は重すぎると持ち出せません。大人1人あたり10kg以内が目安。 - 季節ごとの調整
夏は熱中症対策グッズ(塩タブレット、冷却シート)、冬は防寒具(カイロ、毛布)を追加。 - 家族で役割分担を決める
誰が非常持ち出し袋を持つか、誰が避難経路を確認するかを事前に決めておく。 - 防災アプリの活用
気象庁、防災速報アプリ、自治体の防災アプリを入れておくと情報収集がスムーズ。
まとめ|防災準備リストで「守れる命」がある
防災準備リストは単なる買い物リストではなく、家族の命を守るためのライフラインです。
- 一次持ち出し品(命を守る最低限の装備)
- 二次備蓄品(数日間の生活を支える備え)
- 個別ニーズに応じたアイテム(子ども・高齢者・ペット)
これらを揃え、「自分の家庭用の防災準備リスト」 にカスタマイズすることが何より大切です。
災害は待ってくれません。
今日から少しずつ準備を始めることが、未来の安心につながります。