こんにちは。盟生総研株式会社の足立です。
「自分のお店をもっと魅力的に見せたいけど、どんな写真を撮ればいいかわからない…」
「スマホで撮っても、なんか“映えない”写真になってしまう…」
そんな悩みを抱える店舗オーナーはとても多いです。特に飲食店・サロン・小売店は、写真ひとつで来店率が大きく変わるため、写真の質は“集客の生命線”と言っても過言ではありません。
結論を先に言うと、来店率が上がる店舗写真には「光」「構図」「清潔感」という3つの共通点があり、スマホでも十分に再現できます。特別な機材や難しいテクニックは必要ありません。今日から意識を少し変えるだけで、「この店、良さそう」と思われる写真に一気に変わります。
この記事では、
お客様が惹かれる店舗写真の共通ポイント、スマホだけでできる集客写真の撮り方、飲食店・物販・サービス業それぞれで意識すべき構図のコツを、初心者でも再現できる形でわかりやすく解説していきます。
読み終えるころには、“ただの写真”が“集客写真”に変わる撮り方の基準が手元に残っているはずです。
来店率を上げる店舗写真の基本

写真でお客様が判断している3つのポイント
お客様は、店舗の写真を見た瞬間に「行くか・行かないか」を直感で判断しています。
そのとき見ているのは、細かい情報ではなく、
- 清潔そうか
- 居心地がよさそうか
- 自分に合いそうか
この3つです。
例えば飲食店の写真で、テーブルの上がごちゃごちゃしていたり、グラスの指紋が目立っていたりすると、そのお店の衛生感まで不安に見えてしまいます。逆に、余計なものが写っておらず、明るく温かい雰囲気が伝わるだけで、「ここなら安心して行けそう」と感じてもらえます。
店舗写真は“情報”ではなく“印象”を伝えるもの
多くの店舗がやりがちなのが、「情報盛りすぎ写真」です。メニュー表やPOP、チラシ、ポスターなどが一枚の写真に全部写り込んでいて、「何を伝えたい写真なのか分からない」という状態になってしまいます。
店舗写真の役割は、「この店はどんな雰囲気で、どんな人に合うのか」という印象を一瞬で伝えることです。情報は後から文字で補足できますが、印象は一度で決まります。「全部見せる」よりも「伝えたい印象に合わせて絞る」ことが大切です。
スマホでもプロ並みに見せるための前提
今のスマホカメラは十分すぎるほど高性能です。店舗集客の写真であれば、正直なところ一眼レフよりも「使いこなされたスマホ」のほうが強いこともあります。
大事なのは、高価なカメラではなく、
・明るい場所で撮る
・余計なものを写さない
・傾かないように撮る
といった、ごく基本的な“撮り方の前提”です。これを押さえるだけで、「あれ?急に写真のレベル上がった?」と言われることが増えてきます。
お客様の視点で撮る重要性
そして、一番大切なのは「お客様の目線で撮る」ことです。
入口の写真なら、実際にお客様が立つ場所から。店内なら、着席したときに見える景色から。料理なら、お客様が座っている位置から少し斜め上くらいの角度で。
“自分が見せたい角度”ではなく、“お客様が実際に見る角度”を意識してシャッターを切るだけでも、ぐっと来店イメージが湧く写真になります。
良い店舗写真に共通する「光・構図・清潔感」



集客につながる光の使い方(自然光が最強の理由)
店舗写真の印象を決める最大の要素は「光」です。
同じ店・同じメニューでも、暗くて黄ばんだ照明の下で撮った写真と、窓からの自然光でやわらかく照らされた写真では、まったく別物に見えます。
特に飲食店写真では、自然光のある時間帯に窓際で撮るだけで、色味がきれいに出て、「おいしそう」「居心地よさそう」という印象を与えやすくなります。日中に撮影できない場合も、スポットライトを当てすぎず、光が当たる位置と影のバランスを意識するだけで表情が変わります。
店舗が広く見える構図の選び方
店舗写真は、撮り方によって「狭く見える」か「広く見える」かが大きく変わります。
広さを伝えたいときは、できるだけ角から斜めに撮るのが基本です。正面から真っ直ぐ撮ると奥行きが出にくく、平面的な印象になってしまいます。
天井ぎりぎりまで写すのではなく、少し下げてテーブルや椅子が多く入るように構図を調整すると、自然と「席数があり、ゆったりできそう」と感じてもらいやすくなります。
清潔感を伝えるために写してはいけないもの
来店率を下げる店舗写真の多くは、「汚れ」そのものよりも「余計なもの」が原因です。
撮影前に、テーブルの上のティッシュ箱、レジ横の段ボール、掃除道具、スタッフの私物など、世界観を壊すものはできるだけ画角から外します。
写真に写っている“情報のノイズ”が減るほど、清潔感と世界観が伝わりやすくなります。清潔感は、「片付けられているか」「見せるものと見せないものが整理されているか」で決まります。
before/afterで圧倒的に魅力が変わるポイント
試しに、同じ場所で「片付ける前」と「片付けた後」のbefore/after写真を撮ってみてください。
・余計なものをどれだけ引き算できるか
・どの位置から撮ると印象が良いか
この2つを意識するだけで、写真が“集客用の店舗写真”に変わっていく感覚がつかめてきます。
スマホでできる店舗写真の撮り方テクニック



明るく写すためのカメラ設定
スマホ撮影では、「暗い」「くすんで見える」という悩みがよくあります。
撮影時に画面を長押ししてピントと明るさを固定し、指を上下にスライドさせて露出を少しだけ上げるだけで、驚くほど印象が変わります。
ただし、上げすぎると白飛びして質感がなくなるため、「少し明るくなった」と感じる程度にとどめるのがポイントです。
歪まない・傾かない写真の撮り方
店舗の外観や内観は、写真が傾いているだけで「なんとなく素人感」のある印象になります。
スマホのグリッド機能(画面に縦横の線を表示する機能)をオンにし、柱やドアの縦線をグリッドに合わせて撮るようにすると、自然と水平・垂直が整った写真になります。
ちょっとした傾きでも、見ている側は無意識に違和感を感じます。逆に、まっすぐ整った写真は、それだけで「しっかりした店」という印象を与えます。
“手前3割ルール”で立体感を出すコツ
料理や商品を撮るときには、「手前3割を主役にする」と立体感が出ます。
スマホを少し斜めから構え、画面の手前3割に主役の商品を置き、奥に店内の雰囲気が少し写るようにすると、「商品」と「空間」の両方の魅力を伝えられます。
iPhone・Android共通で使える撮影裏ワザ
スマホには、望遠・広角・ポートレートなどのモードがありますが、店舗写真では「広角の使いすぎ」に注意が必要です。広角を使いすぎると、椅子や机が極端に歪んで写り、実際よりも不自然な空間に見えてしまうことがあります。
全体を見せたいときは少しだけ広角を使い、商品や料理は通常のレンズで撮るようにすると、自然で心地よい写真になります。
飲食店の写真を魅力的に見せるコツ



料理写真は逆光×寄りで美味しさが増す
飲食店の集客写真では、「美味しそうかどうか」がすべてと言っても過言ではありません。
料理写真は、料理の向こう側から光が当たる「逆光」の位置に料理を置き、やや斜め上から寄り気味に撮ると、立体感とツヤが出て美味しそうに見えます。
真正面や真上から撮るよりも、少し斜めから撮るほうが、ボリューム感や奥行きが伝わりやすくなります。
テーブル周りを“引き算”して主役を際立たせる
料理の周りに、調味料、ナプキン、スマホ、バッグなどが写り込むと、一気に生活感が出てしまい、「特別感」が薄れてしまいます。撮る前に、テーブルの上を一度リセットし、必要ならカトラリーやドリンクをバランスよく置き直してから撮影すると、料理が主役として引き立ちます。
湯気・照り・質感を出す簡単テクニック
温かい料理は、「湯気」が写るだけで美味しさの説得力が増します。
提供してすぐに撮る、背景を暗めにする、光の方向を意識するだけで、スマホでも湯気が映り込みやすくなります。
照りを出したい場合は、ソースを軽くかけ直してから撮る、光が当たる方向を変えてみるといった小さな工夫が効果的です。
スマホライトでシズル感を出す方法
どうしても暗い場所で撮らざるを得ない場合は、スマホライトを料理から少し離して斜め上から当てると、テカリと立体感が出ます。
ただし、真正面から強く当てると“のっぺり”した印象になりやすいので、光の角度と距離を少しずつ調整しながら、程よいバランスを探すのがポイントです。
サロン・物販店・サービス店の写真の撮り方



サロンは“空間のゆとり”を伝える構図が重要
サロンや整体院、美容室の写真で大事なのは、「ここでリラックスできそうか」という安心感です。
広さそのものよりも、「スペースにゆとりがあるか」「モノが詰め込まれていないか」を伝える構図を意識しましょう。
ベッド・椅子・鏡などの配置が分かるように撮りつつ、床や壁の“余白”も写し込むことで、「落ち着けそう」「居心地よさそう」という印象を与えやすくなります。
物販店は“動線”がわかる写真が信頼につながる
小売店や雑貨屋などでは、「どんな商品がどんな風に並んでいるか」が重要です。
棚だけをアップで撮るのではなく、入口から見た店内の様子や、レジ・棚・通路の位置関係が分かる写真を撮ることで、お客様は「どんな風に歩き回れるか」をイメージできます。
“狭そう”“ごちゃっとしてそう”という印象は、それだけで来店ハードルを上げてしまいます。できるだけ動線が分かる構図を意識しましょう。
サービス業は“人の気配”の入れ方で印象が変わる
士業、コンサル、スクールなどのサービス業では、空間だけではなく「人の気配」が重要です。
スタッフやお客様の後ろ姿、手元の作業風景などをうまく写し込むことで、「ここにはちゃんと人がいて、丁寧に対応してくれそう」という安心感を与えられます。
撮影時のモデル・スタッフの表情・立ち位置
人物を入れる場合は、真正面のカメラ目線ばかりではなく、「誰かと会話している様子」「作業している様子」を自然な表情で撮ると、雰囲気が柔らかくなります。
立ち位置は、店内の奥を少し見せつつ、顔や手元に光が当たる位置を選ぶのがポイントです。
Googleマップ・SNSで反応が増える写真の特徴



マップで最もクリックされる写真の傾向
Googleマップでは、一覧画面で表示される「メイン写真」がクリック率を大きく左右します。
外観だけではなく、「店内の雰囲気」や「代表的なメニュー・サービス」が一目でわかる写真があると、クリックされやすくなります。
特に店舗名だけでは業態がイメージしにくい場合、「あ、ここはカフェなんだ」「ここは整体院なんだ」と一瞬で伝わる写真をメインに設定しておくと有利です。
SNSで保存・シェアされやすい構図
SNSでは、「情報が全部入った写真」よりも、「雰囲気は伝わるけど、ちょっと想像の余地がある写真」が好まれます。
テーブル全体や店内全体を見せるよりも、印象的な一角や、特徴的なメニュー、こだわりのインテリアを切り取った写真の方が、保存やシェアにつながりやすくなります。
「この店入りやすそう」と思わせる外観写真の撮り方
外観写真では、ドアの位置、窓から見える店内の明るさ、看板の読みやすさを意識して撮ります。
真正面からだけではなく、少し斜めから撮ると、「ここから入っていくんだな」というイメージが湧きやすくなります。
ハッシュタグ・画像サイズの最適化
SNSに投稿する際は、画像サイズを縦長(4:5)や正方形にすると、フィード上で大きく表示されやすくなります。
ハッシュタグは、「業態+エリア」「業態+こだわり(例:グルテンフリー、自家焙煎など)」を組み合わせて、検索されやすい形に整えておくと、写真からの新規流入が増えやすくなります。
失敗しやすい店舗写真と改善ポイント



明るさ・色味が不自然な写真
フィルターをかけすぎて色味が極端に変わってしまうと、実際の店舗とのギャップが生まれます。
「盛りすぎ」は一瞬目を引きますが、来店後に「写真と違う」と感じさせてしまうと、リピートや口コミにマイナスです。実物とかけ離れない程度に、明るさとコントラストを軽く整えるくらいを意識しましょう。
情報過多で“ごちゃついて見える”写真
POP、メニュー表、ポスター、DMなどがたくさん写り込んだ写真は、見ている側に「疲れ」を与えてしまいます。
「この1枚で何を伝えたいのか?」を決めたうえで、画面に入れる情報を絞るだけで、一気に洗練された印象になります。
角度が悪く店舗が狭く見える写真
少し下からあおって撮ると、天井ばかりが目立ち、席が少なく見えたり、圧迫感が出たりします。
店舗の広さを伝えたいときは、目線より少し高めの位置から、斜めに構えて撮ると、奥行きとゆとりを同時に伝えられます。
撮り直し不要で改善できる編集ポイント
すでに撮ってしまった写真でも、明るさ、トリミング(余計な部分をカット)、少しの角度補正だけで、印象はかなり変えられます。
「まずは編集から整える→次の撮影で撮り方を改善する」という流れで進めると、負担を抑えながらクオリティを上げていくことができます。
今日からできる!魅力的な店舗写真を作る撮影ルーティン



毎月撮るべき写真リスト
店舗写真は、一度撮って終わりではなく、季節やメニュー、内装の変化に合わせて更新していくことが大切です。
毎月一度、「外観」「店内全体」「おすすめメニュー・商品」「スタッフ・サービス風景」の4パターンだけでも撮り直すと、GoogleマップやSNSの印象が常に新鮮な状態に保たれます。
SNS・MEO用の写真ストック作り
撮影のたびに1枚だけではなく、角度や構図を変えてまとめて撮っておくと、SNS投稿やGoogleビジネスの投稿に使える“写真ストック”ができます。
「毎回撮り直す」のではなく、「一度の撮影で数週間分の素材を用意する」イメージで動くと、運用がぐっと楽になります。
撮影→選定→編集の流れを効率化する方法
撮影したら、その場で「良いもの」「微妙なもの」をざっくり分け、良いと感じた写真だけをアルバムにまとめておくと、あとで投稿するときに迷いません。
明るさ・トリミング・角度調整など、最低限の編集作業は、空き時間にスマホ1台で完結できます。
店舗スタッフでも再現できる写真マニュアルの作り方
最後に、撮影のコツをスタッフ全員で共有できるよう、「店舗写真の簡単マニュアル」を作っておくと安心です。
・どの場所から撮るか
・どの時間帯がベストか
・何を片付けてから撮るか
といったポイントを簡単にまとめておくだけで、誰が撮っても一定以上のクオリティを保てるようになります。
まとめ:写真が変われば、来店率は確実に変わる



店舗の集客は、文章や広告の前に「写真」で大きく差がつきます。
難しいテクニックではなく、「光」「構図」「清潔感」を押さえた撮り方を、スマホでコツコツ続けることが、 GoogleマップやSNSからの来店率を上げる近道です。
「写真を撮り直すのは大変そう…」と感じるかもしれませんが、一度“型”を作ってしまえば、あとは繰り返すだけです。今日から少しずつ、あなたのお店の魅力が伝わる写真にアップデートしていきましょう。
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