こんにちは。盟生総研株式会社の足立です。
「SNSだけで集客できているし、ホームページって本当に必要?」
「費用をかけるほどのメリットがあるのか疑問…」
そんな悩みを抱えている店舗オーナーや中小企業の方はとても多いです。
結論から言うと、SNSだけでも集客は可能ですが、“安定した集客”を目指すならホームページは必要です。
SNSは“出会いの場”になりやすい一方で、ホームページは“信頼の証明”と“問い合わせ導線”の役割を果たします。
この記事では、
- SNSだけで集客した場合の限界
- ホームページがあることで得られる3つの大きな効果
- SNSとホームページ“両方を活かす導線”の作り方
について、リアルな実例も交えながら解説します。
読み終えるころには、
「ホームページを作るべきか?SNSだけで続けるか?」
その判断基準が明確になっているはずです。
ホームページなしでSNS集客はできるのか?

まず最初に整理しておきたいのは、「SNSだけで集客は可能か?」という問いです。結論から言えば、条件さえ合えば、SNSだけで集客できている店舗や個人は実際に存在します。
SNSだけで集客できるケースとは?
たとえば、個人で運営しているネイルサロンやパーソナルトレーニング、オンライン完結の講座・スクールなどは、InstagramやX(旧Twitter)、TikTokからのDMやLINE登録だけで予約が埋まっているケースもあります。
共通しているのは、
「運営者のキャラクター」や「世界観」にファンがついていること。
つまり、「この人にお願いしたい」と思わせる力が強く、ホームページという“裏付け”がなくても依頼してもらえる状態になっているパターンです。
SNS集客の強み(拡散性・関係構築)
SNSの最大の強みは、拡散性と“関係性の近さ”です。
ホームページが検索されるまで待つ媒体だとすると、SNSは自分からタイムラインに入り込んでいく存在です。
投稿内容次第では、新規の見込み客に一気にリーチできたり、コメントやDMでやり取りをする中で信頼関係を育てることもできます。特に小さな会社や個人事業では、この「人柄が伝わる」という点は大きな武器になります。
SNS運用で成果が出る業種の共通点
SNSだけでうまくいきやすい業種には、いくつか共通点があります。
それは、ビジュアルで魅力が伝わりやすいこと、体験やビフォーアフターがわかりやすいこと、そして「人」に価値が乗るサービスであることです。
美容系、飲食店、整体・ジム、カウンセラー、コーチング系などは、投稿次第でフォロワーがそのままお客様になりやすい領域です。
SNSだけで完結するモデルの限界
ただし、「SNSだけで完結するモデル」には明確な限界もあります。
ファンや既存客には強い一方で、「初めてそのサービスを知った人」にとっては情報が断片的になりやすく、料金・実績・詳細がわからないままで終わってしまうことが多いからです。
ここが、「ホームページ必要?SNSだけでいい?」というテーマを考える上での重要な分岐点になります。
SNS集客だけでは限界がある理由



ではなぜ、「SNSだけでは集客の限界が来る」と言えるのでしょうか。
信頼性の担保が難しい(情報の裏付けがない)
SNSは投稿の鮮度が高い代わりに、「情報の整理」が苦手です。
プロフィール・固定投稿・ハイライトで工夫したとしても、会社概要、実績、料金体系などを体系的に伝えるにはどうしても限界があります。
ユーザーからすると、
「このお店・会社はちゃんとしているのか?」
「どんなサービスで、いくらなのか?」
という“信頼のための情報”が抜けがちになり、「気になるけど、問い合わせまではちょっと…」という心理になりやすいのです。
“検討客”が離脱する導線の欠如
SNSでいいねを押してくれる人の中には、すぐに問い合わせしたい人だけではなく、「少し気になっている段階」の検討客も多く含まれます。
こうした検討客は、より詳しい情報を求めてホームページや口コミ、ブログを探す傾向があります。
しかし、ホームページがないと、詳しい情報に辿り着く前に離脱してしまいます。
つまり、SNSだけで集客していると、「もう一歩でお客様になっていたかもしれない人」を取りこぼしている可能性が高くなるのです。
長期的な資産にならない(投稿は流れて消える)
SNSのタイムラインは流れ続ける川のようなもので、過去の投稿はどんどん埋もれていきます。
一方、ホームページやブログは、検索で新しい人が何度でも辿り着いてくれる“ストック型の資産”です。
「今月はSNSが伸びたけど、来月は何も残っていない」という状態になりやすいのが、SNSだけに依存するリスクです。
集客の仕組みを長期的に安定させるには、“蓄積される情報の置き場所”が必要になります。
SNSは“出会いの場”止まりになりやすい
SNSは、あくまで“きっかけ作り”が得意な媒体です。
しかし、「出会い」から「検討」「比較」「申し込み」までをすべてSNS上だけで完結させるのは、ユーザー側にも負荷がかかります。
だからこそ、SNSだけで集客していると、どうしても
「フォロワーは増えたのに、売上はあまり変わらない」
という悩みにぶつかりやすくなるのです。
ホームページが必要になるタイミングとは?



では、どんなタイミングで「ホームページが必要」と言えるのでしょうか。
料金・メニュー・実績を見せたい業種
料金体系、メニュー内容、サービスの流れ、実績、お客様の声など、「しっかり比較検討される前提」の業種は、ホームページがほぼ必須です。
たとえば、
リフォーム・外壁塗装・士業・コンサルティング・スクール・クリニックなどは、単価も高く、ユーザーは複数社を比較しながら選びます。
このとき、ホームページがない、もしくは情報が不足している会社は、選択肢から外されやすくなります。
「お問い合わせ」「予約」に繋げたい場合
SNSのDMだけで予約を取ることも可能ですが、件数が増えるほど対応が煩雑になります。
予約フォーム、お問い合わせフォーム、LINE連携などをホームページ側に設置しておくと、ユーザーもストレスなく申し込めるようになります。
「ちゃんとしたフォームがある=しっかりした運営をしている」という印象にもつながり、問い合わせのハードルも下がります。
リピート・紹介を増やす場合
一度サービスを利用してくれたお客様が、友人に紹介するときにもホームページは効いてきます。
「ここ、良かったから見てみて」とURLを送ってもらえることで、口コミの力を最大化できます。
SNSアカウントのURLだけを送るより、サービス全体が整理されているホームページの方が、紹介された側もイメージしやすくなります。
SNSで信頼された後の最終確認がHPになる
SNSで興味を持った人の多くは、最後にホームページやGoogleビジネスプロフィールをチェックします。
営業時間、住所、料金、実績などを見て、「よし、この店・会社にしよう」と心を決めます。
つまり、ホームページは「SNSで育てた信頼を、最終的に“契約”へつなげるための確認場所」として機能しているのです。
ホームページが集客で果たす3つの役割



では、ホームページは集客において具体的にどんな役割を果たすのでしょうか。
信頼を担保する“会社の顔”
ホームページは、いわば“デジタル上の本店”です。
会社概要、代表メッセージ、沿革、サービス内容、実績、お客様の声、アクセス情報などが整っているだけで、「ちゃんとした会社」「安心して依頼できそう」という印象を与えられます。
SNSだけでは伝えきれない“信頼の土台”を見せることで、価格競争ではなく「信頼」で選ばれる状態を作ることができます。
情報整理で迷わず行動できる導線
SNSの投稿はどうしても「時系列に縦に並ぶ」構造ですが、ホームページは「ユーザーが知りたい順」に情報を整理できます。
トップページ→サービス紹介→料金→事例→お客様の声→問い合わせ
といった流れを設計しておくことで、ユーザーは迷子にならずに行動しやすくなります。
この“導線づくり”こそ、ホームページが集客の仕組みとして機能するかどうかを分ける重要なポイントです。
資産として積み上がるマーケティング基盤
ブログやコラム、事例紹介ページなどをホームページ上で更新していくと、それ自体がSEOの資産になります。
時間が経つほど、「地域名+サービス名」「悩みキーワード」などで検索される可能性が高まり、SNSとは別の流入経路を作ることができます。
これが、「ホームページは必要?」という議論の中で見落とされがちな、長期的な魅力です。
SNSとHPの役割を分けて考えると成果が出る
大切なのは、「SNSとホームページ、どちらが大事か?」ではなく、「それぞれに役割を分けて考えること」です。
SNSは“知ってもらう場所”、ホームページは“選んでもらう場所”。
この前提を押さえるだけで、集客の考え方が一気に整理されます。
SNS×ホームページで集客が安定する理由



ここからは、「SNSとホームページを組み合わせると、なぜ集客が安定するのか」を見ていきます。
SNSは入口、HPは受け皿
SNSは、日々新しい人と接点を作る「入口」として非常に優れています。
一方、ホームページは、その人たちを受け止めて、きちんとサービスの内容や価値を伝える「受け皿」です。
入口だけが広くても、受け皿がなければ水は溜まりません。
逆に、受け皿だけを立派に作っても、入口から人が入ってこなければ意味がありません。
この2つがセットになって初めて、“仕組みとしての集客”が機能し始めます。
SNSでファン化→HPで“判断材料”
SNSで日々発信を続けていると、「なんとなくいつも見ている」「ちょっと気になっている」というフォロワーが増えていきます。
その状態でホームページを訪れてもらえると、フォロワーはすでに「好意的な見込み客」になっていることが多く、
料金やサービス内容を見た上で「よし、ここにお願いしよう」と判断しやすくなります。
SNSでは“好き”を育て、ホームページでは“納得”を作る。
この二段構えが、コンバージョン率(問い合わせ率・申込率)を押し上げてくれます。
お問い合わせ率(CVR)が上がる仕組み
きちんと設計されたホームページは、ユーザーが知りたい情報を「適切な順番で」提示してくれます。
その結果、
「不安が解消される」
「他社との違いがわかる」
「自分に合っているかイメージできる」
という状態になり、問い合わせへの心理的ハードルが下がります。
SNSから直接DMで聞くよりも、ホームページで一通り情報を確認してからフォームに進む方が、ユーザーにとっても安心感があるのです。
SNS→HPへの導線設計が鍵
もちろん、ただホームページを作るだけでは意味がありません。
プロフィールのリンク、投稿内の誘導文、ハイライトや固定ツイート、リンク集ツールなどを使って、「興味を持った人が1クリックでホームページに飛べる」状態をつくることが大切です。
この導線設計を整えることで、SNSだけでは取りこぼしていた“検討している人たち”を、しっかりホームページ側で受け止められるようになります。
SNSだけで失敗する店舗・企業の特徴



ここでは、あえて「SNSだけで頑張っているが、うまくいっていないパターン」に目を向けてみます。
SNS依存で口コミが集まらない
SNSのフォロワーは増えていても、Google口コミやホットペッパーなどのレビューが少ないケースはよくあります。
ユーザーは、「SNSで見て気になった→地図アプリや検索で確認」という動きをすることが多いため、ホームページや口コミが弱いと「なんかよくわからない店」と判断されてしまいます。
結果として、“フォロワーは多いけど来店が少ない”というギャップが生まれます。
投稿に偏り目的がない“内輪”運用
SNSだけに集中していると、つい「今日の出来事」「お知らせ」「身内向けのネタ」ばかりになりがちです。
フォロワーの一部には喜ばれても、新規の人には何をしている店・会社なのか伝わらず、集客にはつながりません。
「誰に」「何のために」発信しているのかが曖昧なまま投稿を続けていると、時間も手間もかけているのに成果が出ない状態になります。
信頼情報が不足して問い合わせが来ない
SNSだけの運用では、実績やお客様の声、代表者の想い、会社としてのスタンスなど、“信頼のための情報”が断片的にしか伝わりません。
ユーザーは、特にお金を払う前には
「この会社、大丈夫かな?」
「ちゃんと対応してくれるだろうか?」
といった不安を抱えています。
この不安を解消する場として、ホームページは非常に重要です。
「SNS頑張ってるのに売上が伸びない」典型例
フォロワー数やいいね数に一喜一憂しているのに、売上グラフはほとんど変わらない。
この典型パターンの裏側には、“SNSとホームページの役割の分離”ができていない、という構造的な問題があります。
SNSとホームページをどう使い分けるべきか?



ここからは、「SNSとホームページをどう役割分担するか」という話です。
SNSは“知ってもらう”ために使う
SNSは、「まだあなたのことを知らない人」に知ってもらうためのツールです。
日々の投稿やストーリーズ、リール、ライブ配信を通して、「この人・このお店、なんかいいな」と感じてもらう“最初の接点”を作るのに向いています。
情報の分量よりも、世界観・雰囲気・温度感が伝わることが大切です。
ホームページは“選ばれる”ために使う
一方、ホームページは、「ある程度興味を持ってくれた人が、最終的に選ぶための材料を提供する場所」です。
サービス内容、料金、ビフォーアフター、実績、お客様の声、よくある質問などを整理して載せることで、ユーザーは安心して決断できるようになります。
つまり、SNSは「きっかけ作り」、ホームページは「決め手作り」というイメージです。
理解が深まればコンバージョン率が上がる
人は、よくわからないものにはお金を払えません。
SNSだけだと「なんとなく良さそう」までは行けても、「よく理解したから申し込もう」までは届きにくいのです。
ホームページで情報が整理されると、ユーザーは自分の状況と照らし合わせながら、
「自分にも合いそうか」「どんな未来が得られるか」をイメージしやすくなり、結果として問い合わせ・購入の率が上がります。
役割を明確化するだけで成果が伸びる
多くの中小企業・店舗では、SNSもホームページも「なんとなく更新している」状態になりがちです。
しかし、「SNS=認知」「ホームページ=選択・決断」という役割を明確にした瞬間、発信内容や導線の設計が一気にクリアになります。
最適解は“どちらか”ではなく“組み合わせ”



最後に、「ホームページ必要?SNSだけ?」問題の結論です。
SNS→HPへの導線作りのベストプラクティス
理想的なのは、SNSのプロフィールや投稿から、自然な流れでホームページに訪れてもらう導線を作ることです。
たとえば、
「詳しいメニューはこちら」
「事例はプロフィールのリンクからご覧ください」
「ご予約は公式サイトから24時間受付中です」
といった一言を添えるだけでも、ホームページへの流入は大きく変わります。
ホームページ訪問後にCVに繋げる設計
ホームページ側では、トップページからサービス内容、事例、料金、よくある質問、問い合わせフォームへと、迷いなく進める流れを作ります。
SNSで興味を持った人がホームページに来たとき、
「ここなら安心してお願いできそう」
と感じてもらえる情報とデザインを用意しておくことが重要です。
失敗しない運用の優先順位
もし今、SNSだけで運用している場合は、いきなり大掛かりなホームページを作る必要はありません。
まずはシンプルでも良いので、「会社・店舗の顔」としてのホームページを用意し、
そこに「わかりやすいメニュー」と「問い合わせ導線」を置くことから始めてみてください。
用途別のSNS運用とHP設計の例
たとえば、飲食店なら
SNSで日替わりメニューや雰囲気を発信し、
ホームページで定番メニュー・アクセス・予約方法・コンセプトを整理する。
コンサルやスクールなら
SNSで日々の学びや実績の一部を発信し、
ホームページでサービス内容・料金・事例・お客様の声を一覧できるようにする。
こうした「役割分担」ができたとき、SNSとホームページは一気に“集客の仕組み”へと進化していきます。
まとめ:SNSだけで始めて、ホームページで安定させる



最後に、この記事のポイントを整理します。
“認知”と“信頼”の両輪で集客は加速する
SNSだけでも集客は可能ですが、それはあくまで「きっかけ作り」が得意なだけです。
ホームページは、そこから一歩進んで「信頼」と「安心」を提供する場所です。
認知(SNS)と信頼(ホームページ)、この両輪が揃ったとき、集客は安定して伸びていきます。
最終的にはHPが“売れる仕組み”を作る
ホームページは、作って終わりの“名刺”ではなく、更新して育てていく“営業マン”のような存在です。
記事や事例を追加し続けることで、検索からの流入も増え、紹介の際の説明もしやすくなり、気づけば「売れる仕組み」の中核になっていきます。
小さな改善が積み上がって資産になる
いきなり完璧なホームページを目指す必要はありません。
まずはSNSからの受け皿としてシンプルなホームページを用意し、少しずつ情報を整え、導線を改善していくことが大切です。
「ホームページは必要?SNSだけでいい?」と悩んでいるなら、答えはこうです。
“SNSだけで始めて、ホームページで安定させる”のが、もっとも現実的で再現性の高い戦略です。
この考え方をベースに、自社の集客の仕組みを見直してみてください。きっと、「やるべき次の一手」が見えてくるはずです。
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