こんにちは。盟生総研株式会社の足立です。
「ホームページを作ったのに、全然問い合わせが来ない…」
「アクセス数も増えないし、何が悪いのかわからない…」
そんな悩みを抱えている方は、実はとても多いです。
結論から言うと、ホームページが集客できない原因のほとんどは “設計” と “導線づくり” にあります。
見た目のデザインが良くても、ターゲットに届かなければ問い合わせにはつながりません。
この記事では、なぜホームページが「見てもらえない」「問い合わせが来ない」のか、今すぐ改善できる五つのチェックポイント、そして集客できるホームページに変える具体的な方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
読み終えるころには、あなたのホームページが“集客できない理由”が明確になり、すぐに改善へ踏み出せる状態になっているはずです。
ホームページが集客できない原因とは？最初に知るべき前提
ホームページが集客できないとき、多くの方はデザインや文章そのものを疑います。しかし本質的な問題は、もう一歩手前の「そもそも見られていない」か「見られても行動につながっていない」のどちらかです。
見た目を整えることはもちろん大切ですが、その前に「誰に何を伝え、どんな行動をしてほしいのか」という設計が曖昧なままだと、どれだけきれいなホームページでも“ただの会社案内”で終わってしまいます。
なぜ“作っただけ”では問い合わせが来ないのか
ホームページ制作会社に頼んで、それなりに見栄えの良いHPができた。ここで多くの企業が安心してしまいます。しかし、ホームページは作って終わりではなく、「集客の起点として育てる」ことで初めて成果につながります。
インターネット上には、同じようなサービスを提供しているサイトが星の数ほど存在します。その中で、「作っただけ」のホームページが自然に見つけてもらえることはほとんどありません。集客できないホームページの多くは、作ったあとに「どう届けるか」の設計が抜け落ちている状態です。
HPを見てもらえない理由は「設計」と「導線」にある
ホームページが見てもらえない、問い合わせが来ないとき、問題はデザインよりも導線にあります。ユーザーは、検索エンジンやSNS、Googleマップ、広告など様々な入口から入ってきますが、そこから問い合わせや予約までの道筋が分かりにくいと、途中で離脱してしまいます。
集客できるホームページは、入り口からゴールまでの道が「迷いなく進める一本道」になっています。逆に集客できないホームページは、「どこをクリックすればいいか分からない」「何を見ればいいか分からない」といった状態になっており、せっかく来てくれた見込み客を取りこぼしているのです。
集客できるホームページは“情報”ではなく“価値”を伝える
多くのホームページは、自社の情報を並べることに力を注いでいます。会社概要、事業内容、沿革、理念。もちろん重要な情報ではありますが、それだけではユーザーの心は動きません。
集客できるホームページは、「この会社に頼むと、自分のどんな悩みが解決されるのか」という“価値”を中心に見せています。同じ情報でも、「それを見たユーザーがどう感じるか」に焦点を当てているかどうかで、問い合わせ率は大きく変わります。
ユーザー心理と検索行動を理解することが第一歩
ホームページ集客を改善する第一歩は、「ユーザーはどんな気持ちで検索し、どんな状態でサイトにたどり着いているのか」を想像することです。
たとえば「ホームページ 集客 できない」と検索する人は、デザインの好みを知りたいのではなく、「なぜ問い合わせが来ないのか原因を知りたい」「今すぐ改善方法を教えてほしい」という心理状態にあります。
この“検索意図”を無視して、自社が言いたいことだけを書いても、ユーザーの心には響きません。ユーザーの心理と行動の流れを理解することが、集客できるホームページづくりの土台になります。
原因①：そもそも見てもらえていない（認知が弱い）
ホームページ集客でよくあるのが、「そもそもサイトに人が来ていない」というパターンです。この場合、どれだけ中身を改善しても、アクセスが少ない限り問い合わせ数は増えません。まずは「見てもらうための設計」ができているかを確認する必要があります。
検索で表示されない（SEO不備）
ホームページが検索結果にほとんど表示されていない状態では、ユーザーに見つけてもらうこと自体が難しくなります。
よくあるのが、会社名では上位に出るものの、サービスに関連するキーワードでは全く表示されていないケースです。この状態だと、「すでにあなたの会社を知っている人」しか辿り着けません。
タイトルタグに何となくの言葉を入れていたり、ページごとにターゲットキーワードを決めていなかったりすると、「どの検索ワードに対して、どのページを表示させたいか」が曖昧になり、検索エンジン側も評価のしようがなくなります。
SNSやGoogleビジネスからの導線がない
今のユーザーは、検索エンジンだけでなく、SNSやGoogleマップからも情報を探します。にもかかわらず、SNSアカウントを作ったままホームページへのリンクがなかったり、GoogleビジネスプロフィールのURL設定がされていなかったりすると、大きな機会損失になります。
「ホームページが見てもらえない」と感じるとき、その背景には「ホームページへ導く入口がそもそも足りていない」ケースが多くあります。HP単体で完結させようとせず、周辺のチャネルとの連携を前提にした導線設計が必要です。
ターゲットキーワードがズレている
ホームページの集客で見落とされがちなのが、「狙っているキーワード自体がズレている」という問題です。ビッグワードばかりを狙ってしまったり、ユーザーが実際に検索しないような専門用語を前面に出してしまうと、そもそも見込み客の検索行動と噛み合いません。
たとえば、ユーザーが「ホームページ 集客 できない」「問い合わせ 来ない」と検索しているのに、こちらは「ワンストップ型デジタルソリューション」といった抽象的なワードを押してしまう。これでは、検索エンジンにもユーザーにも意図が伝わらないまま終わってしまいます。
よくある「自己紹介型ホームページ」の失敗
特に中小企業で多いのが、「自己紹介には全力だけど、ユーザー視点が薄いホームページ」です。会社の歴史や理念はしっかり書かれているのに、「具体的に何をしてくれる会社なのか」「自分にどんなメリットがあるのか」が分かりにくい。
この状態では、たとえページを開いても数秒で離脱されます。「自分たちがどういう会社か」を語る前に、「あなたの悩みはこう解決できます」というメッセージを、ユーザーの言葉で伝えることが重要です。
原因②：ホームページ内で“価値”が伝わっていない
ある程度アクセスがあるにもかかわらず、問い合わせが増えない場合は、「ホームページ内での伝え方」に問題があるケースが多く見られます。特に、ファーストビューとメッセージ設計は、集客に直結する重要なポイントです。
ファーストビューで離脱されてしまう
ユーザーは、ページを開いて数秒で「ここを見る価値があるかどうか」を判断します。ファーストビューに、「何をしている会社で、誰のどんな悩みを解決するのか」が書かれていないと、それだけで戻るボタンを押されてしまいます。
よくあるのが、「ようこそ」「私たちについて」といったふんわりしたコピーだけが並んでいるケースです。ファーストビューでは、キャッチコピーやサブコピーを通じて、「ここはあなたの悩みを解決できる場所です」と一瞬で伝える必要があります。
何をしている会社か一瞬で伝わらない
ユーザーは、あなたの会社のことを知りません。社名やロゴを見ただけで事業内容が分かることはまずありません。それにもかかわらず、事業内容を具体的に書かず、抽象度の高い表現ばかり使っていると、「結局この会社は何をしているの？」と疑問のまま離脱されてしまいます。
集客できるホームページは、ファーストビューやメインビジュアルの近くに、「〇〇専門の△△会社」「□□エリアの××に特化したサービス」といった形で、事業の軸をはっきりと書いています。一言で説明できるかどうかは、非常に重要なポイントです。
ベネフィットより“情報羅列”になっている
サービス紹介ページに、機能や特徴だけをずらっと並べてしまうケースも多く見られます。もちろん情報は必要ですが、「それによってお客様がどう楽になるのか」「どんな成果につながるのか」というベネフィットが抜けていると、ユーザーは“自分ごと”として捉えられません。
たとえば、「SEO対策を行います」とだけ書くのではなく、「検索からの問い合わせ数を増やすためのSEO対策を行います」と書くだけで、受け取り方は大きく変わります。ホームページの文章は、「事実＋価値」をセットで伝える意識が重要です。
写真・デザインが世界観と一致していない
写真やデザインも、価値を伝えるうえで重要な要素です。サービスのイメージと合わない素材写真を使っていたり、フォントや色味がバラバラだったりすると、「なんとなく信頼できない」「思っていた雰囲気と違う」と感じられてしまいます。
特に、実店舗や人がサービスの中心にあるビジネスの場合は、実際のスタッフや店舗の写真を載せることで、安心感と親近感が生まれます。世界観とデザインが一致しているかどうかも、ホームページ集客の成果を分けるポイントです。
原因③：問い合わせ導線が弱い（CVが作れていない）
ホームページが集客できない理由の中でも、非常にもったいないのが「問い合わせ導線が弱い」ケースです。興味を持ってくれたユーザーが、最後の一歩を踏み出せずに離脱してしまうパターンです。
CTAが分かりにくい／誘導が不足している
集客できるホームページは、「次に何をしてほしいか」が明確です。問い合わせボタンや資料請求、LINE登録など、ユーザーにしてほしいアクションがはっきりと示されています。
一方で、集客できないホームページは、問い合わせボタンが分かりにくい位置にあったり、そもそもページ内でほとんど案内されていなかったりします。「お問い合わせはこちら」と小さくフッターにあるだけでは、多くのユーザーはスルーしてしまいます。
問い合わせフォームが使いづらい
ようやく問い合わせページにたどり着いても、フォームが長すぎたり、必須項目が多すぎたりすると、途中で挫折されてしまいます。特にスマホからの入力はストレスを感じやすいため、フォームのUX（使いやすさ）は非常に重要です。
必要以上に個人情報を求めてしまっているケースも要注意です。最初の問い合わせ段階では、「名前とメールアドレスとざっくりした相談内容」程度で十分なことも多くあります。最初からすべてを聞こうとすると、「ここまで書くのは面倒だ」と感じられてしまいます。
何を相談できるのか明確でない
問い合わせフォームの前に、「どんな内容を相談していいのか」が明確になっていないケースも多く見られます。ユーザーは、「こんな相談をしてもいいのか」「営業されないか」といった不安を抱えています。
「まずは30分の無料相談」「ざっくりとしたお悩みでもOK」「見積もりだけのご相談も歓迎です」といった一言があるだけで、心理的ハードルは大きく下がります。問い合わせ内容の例をいくつか添えておくのも有効です。
問い合わせ前の不安を解消する情報が欠落している
集客できるホームページは、問い合わせの前にユーザーの不安をできるだけ解消しています。料金の目安、対応エリア、契約の流れ、キャンセル規定など、「後から揉めそうなポイント」をあらかじめ説明しておくことで、「問い合わせても大丈夫そうだ」と感じてもらえます。
逆に、これらの情報がほとんどない状態だと、「問い合わせたら高額な営業をされるのでは」「契約しないと気まずくなりそう」といった不安が勝ち、せっかく興味を持ってくれたユーザーも離脱してしまいます。
原因④：信頼性の欠如が“問い合わせゼロ”を招く
ホームページは、単なる情報発信の場ではなく、「この会社に任せて大丈夫か」を判断する場でもあります。信頼性の要素が不足していると、内容がどれだけ良くても、「なんとなく不安」という理由で選ばれません。
実績・事例が載っていない
BtoBでもBtoCでも、ユーザーは「他にどんな人がこのサービスを利用しているのか」を気にします。ところが、実績や事例のページがなかったり、「〇〇業界で多数実績」といった曖昧な表現だけで終わっていたりするケースが少なくありません。
集客できるホームページは、「どんな課題を持つお客様に対して、どんな提案をし、どのような結果につながったのか」を簡単でも良いので具体的に紹介しています。事例は、信頼を生む最強のコンテンツです。
お客様の声がない or 質が低い
お客様の声も、信頼性を高めるために非常に重要です。ただし、「なんとなく良かったです」「丁寧に対応していただきました」といった一言コメントだけが並んでいる状態だと、説得力が弱くなってしまいます。
理想的なのは、「導入前の悩み」「サービスを選んだ理由」「導入後の変化」が分かる声です。テキストだけでなく、可能であれば顔写真や社名を掲載することで、さらに信頼性が増します。
会社情報・代表情報・写真が不足している
問い合わせをする側からすると、「この会社は本当に実在しているのか」「どんな人が対応してくれるのか」は大きな関心事です。住所が曖昧だったり、代表の名前や顔写真が一切なかったりすると、それだけで不安に感じられてしまいます。
もちろん、業種や状況によって顔出しが難しいケースもありますが、その場合でも「どんな背景を持つ会社なのか」をできる範囲で説明しておくことが大切です。
HPに“顔が見えない会社”は選ばれにくい
インターネット上では、似たようなサービスを提供している企業がたくさん存在します。その中でユーザーは、「最も安いところ」ではなく「安心して任せられそうなところ」を選びます。
ホームページに“顔”が見えないと、「ここじゃなくてもいいか」と感じられやすくなります。逆に、担当者の人柄や会社の雰囲気が伝わるホームページは、それだけで選ばれる理由になります。集客できないホームページが抱える“無個性問題”は、信頼性の欠如として現れます。
原因⑤：更新されておらず「機能していない」扱いになる
ホームページは、一度作ったら終わりではありません。更新や改善が止まってしまうと、ユーザーからもGoogleからも「機能していないサイト」と見なされてしまいます。
最終更新が古いホームページは信用されない
ブログやお知らせの最終更新が数年前で止まっていると、「今もこの会社はちゃんと活動しているのか？」と不安になります。特にサービス内容や料金、営業時間などが古い情報のままになっていると、トラブルにもつながりかねません。
定期的に情報を見直し、最低限の更新を行うことで、「今も動いている会社」「現在進行形のサービス」であることを示すことができます。
ブログ・お知らせが止まっている
ブログやお知らせは、単なる“ニュース置き場”ではなく、「この会社がどんな専門性を持っているか」を伝える場でもあります。ところが、気合いを入れて数記事だけ書いて、その後完全に止まっているケースも多く見られます。
少ない記事でもいいので、ターゲットの悩みに寄り添ったコンテンツを継続的に発信していくことで、検索経由の集客や信頼醸成に大きく貢献します。更新頻度は無理のないペースで構いませんが、「放置状態」に見えないことが重要です。
Google側にも“価値が低い”と判断される
ホームページの更新が止まっていると、検索エンジン側からも「メンテナンスされていないサイト」と判断されやすくなります。特に競合が積極的にコンテンツを更新している場合、徐々に検索順位で差が開いていきます。
SEOは、技術的な対策だけでなく、「ユーザーにとって役立つ情報を継続的に提供しているか」が重視されるようになっています。更新を止めてしまうことは、そのまま集客力の低下につながります。
小さな更新でも「生きているHP」になる
とはいえ、毎週ブログを書くのは難しい、という企業も多いはずです。その場合は、「事例を一つ追加する」「よくある質問を一つ増やす」「写真を差し替える」など、小さな更新でも十分効果があります。
重要なのは、「ユーザーにとって情報が鮮度の高い状態が保たれていること」です。少しずつでも手を入れていくことで、ホームページは“生きた営業ツール”として機能し続けます。
今すぐ改善できる5つのチェックポイント
ここまで原因を整理してきましたが、「結局うちは何から手をつければいいの？」と感じている方も多いはずです。そこで、今すぐホームページを見直す際のチェックポイントを五つに絞って整理します。
① ファーストビューを“価値”中心に作り直す
最初に見直したいのは、ファーストビューです。「見た目をかっこよくする」のではなく、「誰に何を提供し、どんな悩みを解決するのか」を一言で伝えることを意識します。
ターゲットの悩みをそのまま書いたキャッチコピーと、その悩みをどう解決するかを一文で説明するサブコピー。この二つが揃うだけで、ユーザーは「自分に関係ある話だ」と感じやすくなります。
② ターゲットに合わせてキーワードを再設計する
ホームページ集客で成果を出すには、「どのキーワードで検索されたときに、どのページを見てほしいのか」をあらためて整理することが重要です。
ビッグワードだけでなく、「地域名＋サービス名」「悩みベースのキーワード」など、実際にターゲットが検索しそうな言葉を洗い出し、タイトルや見出しに自然な形で組み込んでいきます。「ホームページ 集客 できない」「問い合わせ 来ない」なども、典型的な悩み系キーワードです。
③ CTA（問い合わせ導線）を改善する
問い合わせが少ないホームページは、CTAの設計が弱いことが多くあります。ページの途中や最後に、「ここから問い合わせできます」「まずは無料相談から」など、行動を促す導線を明確に配置します。
ボタンの文言も、「お問い合わせ」だけでなく、「無料相談してみる」「資料を請求する」など、具体的な行動がイメージしやすい表現に変えるだけで、クリック率が変わってきます。
④ 実績・事例を整理して見える化する
信頼性を高めるために、これまでの実績や事例を整理して、専用のページやセクションを作成します。業種別、サービス別などに分類して、「この会社は私と似たケースも対応している」と感じてもらえる構成にすると効果的です。
写真や数字、具体的なエピソードを添えることで、「なんとなく良さそう」から「ちゃんと実績がある」という印象に変わります。
⑤ SNS・MEOと連動させてアクセス経路を増やす
ホームページ単体で集客しようとせず、SNSやGoogleビジネスプロフィールと連動させて、複数の入口からアクセスを集める設計をします。
たとえば、SNSのプロフィールにホームページのリンクを設定する、GoogleビジネスのURLを正しく設定する、投稿やストーリーズからLPやブログ記事に誘導するなどです。ホームページが“受け皿”として機能し始めると、集客導線全体の効率が上がります。
改善の優先順位をつける方法
すべてを一度に変えようとすると大変なので、「ファーストビュー」「CTA」「実績ページ」「キーワード」「外部チャネルからの導線」という順番で優先順位をつけると進めやすくなります。
最初の一手として、「ファーストビューを見直し、問い合わせボタンを分かりやすくし、事例を一つ掲載する」といった小さな改善から始めるだけでも、ホームページの“空気”は大きく変わります。
事例：ホームページ改善で問い合わせが5倍になったケース
ここで、ホームページを改善したことで問い合わせ数が大きく増えた、典型的なケースを一つ紹介します。内容は一般化していますが、特に中小企業や店舗ビジネスにとって再現性の高いパターンです。
改善前：アクセスはあるのに問い合わせゼロ
ある地方のサービス業では、ホームページへのアクセスは毎月それなりにありました。しかし問い合わせは月に一件あるかどうか、ほとんどが電話からの問い合わせで、ホームページ経由はほぼゼロという状況でした。
よくよく見てみると、ファーストビューには抽象的なキャッチコピーが並び、事業内容も分かりづらく、問い合わせボタンはフッターに小さく一つだけ。実績や事例もほとんど掲載されていませんでした。
改善後：導線設計を整えるだけでCVRが劇的改善
改善で行ったことはシンプルです。まず、ファーストビューに「地域名＋サービス内容＋ターゲットの悩み」を盛り込んだキャッチコピーを設定しました。そのすぐ下に、「まずは無料相談」「事例を見る」といった二つの行動導線を用意しました。
次に、サービス紹介ページの構成を「お客様の悩み→提供できる価値→具体的なサービス内容→事例→問い合わせ」と、ユーザーの心理に沿った順番に並べ替えました。同時に、実績やお客様の声も追加し、「どんな人に選ばれているのか」が分かるようにしました。
その結果、ホームページのアクセス数は大きく変わらないにもかかわらず、問い合わせ件数は数倍に増加しました。特別な広告を追加したわけではなく、「導線の整理」と「価値の伝え方の見直し」だけで成果が変わった典型的なパターンです。
中小企業・店舗で再現性の高いポイント
この事例のポイントは、派手な施策ではなく、基本に忠実な改善を行ったことです。
ファーストビューで誰に何を提供しているかを明確にすること。問い合わせへの導線をページのあちこちに適切に配置すること。実績やお客様の声で信頼性を補強すること。これらはどの業種でも再現しやすく、ホームページ集客の“土台”となる部分です。
全体最適を意識した改善が成果を生む
ホームページ改善で陥りがちなのが、「とりあえずデザインだけ変える」「フォームだけリニューアルする」といった部分最適です。もちろん局所的な改善も意味はありますが、大きな成果を出すには、「ユーザーが最初に接点を持ってから問い合わせに至るまでの全体像」を設計し直す必要があります。
集客できるホームページは、各ページがバラバラではなく、一つのストーリーとしてつながっています。部分改善だけではなく、全体最適の視点を持つことが、問い合わせ数を本質的に増やすカギです。
集客できるホームページに変える“導線設計”の全体像
ここまでの内容を踏まえると、ホームページが集客できるかどうかは、「導線設計」が握っていることが見えてきます。では、どのような全体像を目指せば良いのでしょうか。
SEO・MEO・SNSの三位一体で回遊を生む
現代のWeb集客では、ホームページ単体で戦うのではなく、SEO（検索）、MEO（マップ）、SNSを組み合わせた「回遊導線」を作ることが重要です。
ユーザーは、SNSで情報を見て興味を持ち、Googleで評判や詳細を調べ、ホームページやLPで問い合わせ・予約に進む。この流れを前提に、各チャネルからホームページへスムーズに繋がるよう設計することで、集客効率は大きく高まります。
記事（ブログ）が“最強の資産”になる理由
ホームページ集客で中長期的に効いてくるのが、ブログやコラムといったコンテンツです。サービスページだけでは拾いきれない、「悩みベースの検索キーワード」に対応できるからです。
たとえば、「ホームページ 集客 できない」「問い合わせ 来ない」といったキーワードは、まさに悩み系の代表例です。こうしたキーワードに対して丁寧な解説記事を用意しておくことで、見込み客と出会う入口が増えていきます。
ホームページの目的を1つに絞る重要性
ホームページを作ると、つい「あれもこれも載せたい」と欲張ってしまいがちですが、集客を目的とするなら、「このホームページのゴールは何か」を一つに絞ることが重要です。
問い合わせなのか、資料請求なのか、無料相談の予約なのか。目的を絞ることで、ページ構成や導線設計、CTAの配置がシンプルになり、ユーザーの迷いも減ります。結果として、コンバージョン率の高いホームページに近づきます。
小さな改善が積み重なると成果が出る仕組み
ホームページ集客は、「一発逆転」の世界ではありません。ファーストビューを見直し、導線を整え、実績を公開し、コンテンツを増やし、外部チャネルと連携する。こうした小さな改善を積み重ねていくことで、じわじわと成果が積み上がっていきます。
最初の段階では「本当に意味があるのか」と感じるかもしれませんが、半年、1年と続けていくうちに、「気づいたらホームページ経由の問い合わせが増えていた」という状態になります。
中小企業がホームページ集客で成功するための戦略
最後に、特に中小企業や個人事業主が、限られたリソースの中でホームページ集客を成功させるための考え方を整理します。
狙うべきは「ビッグキーワード」ではない
ホームページ集客というと、どうしても「アクセス数」を追いかけたくなります。しかし、中小企業にとって重要なのは、「たくさんのアクセス」ではなく「問い合わせにつながるアクセス」です。
その意味で、ビッグキーワードを狙うよりも、「地域名＋サービス」「具体的な悩みキーワード」といった“濃い見込み客”が検索する言葉に対応していく方が、はるかに費用対効果が高くなります。
少ないアクセスでも問い合わせが生まれる設計
ホームページ集客で成功している中小企業は、アクセス数がとびぬけて多いわけではありません。それでも問い合わせが安定しているのは、「少ないアクセスでもコンバージョンが生まれる導線」ができているからです。
ターゲットが明確で、メッセージが刺さり、信頼性があり、問い合わせ導線が分かりやすい。こうした基本ができていれば、月数百〜数千のアクセスでも、十分にビジネスを回していくことが可能です。
長期視点と短期改善のバランスを取る
ホームページ集客は、短期と長期の両方の視点が必要です。短期的には、ファーストビューやCTAなど、今すぐ変えられる部分を改善し、コンバージョン率を高めていきます。長期的には、コンテンツSEOやMEO、SNSとの連携を通じて、アクセスの土台を育てていきます。
どちらか一方に偏ると、「いつまでもアクセスが増えない」「アクセスはあるのに問い合わせが増えない」という状態になりがちです。両輪をバランスよく回すことが、ホームページ集客を安定させる秘訣です。
自社だけで改善しきれないときの考え方
ホームページの改善は、「自分たちのことだから自分たちでやった方がいい」と考えがちですが、内部にノウハウがない状態だと、どうしても試行錯誤に時間がかかってしまいます。
もし、「ホームページからの集客を本気で増やしたい」「何から手をつければいいか整理したい」と感じたら、一度プロの視点で全体を診断してもらうのも一つの選択肢です。第三者の視点が入ることで、思い込みや見落としに気づきやすくなります。
まとめ：ホームページの見直しは集客の意図が整っているかどうかから始まる
ホームページを作ったのに集客できない。問い合わせが来ない。
その状態は決して「センスがないから」「うちの業界だから」といった理由ではありません。多くの場合、原因はシンプルに「設計と導線の不足」です。
逆に言えば、今回ご紹介したポイントを一つずつ見直していくことで、ホームページは確実に“集客できる資産”に育っていきます。今日、この記事を読んだこのタイミングが、改善のスタート地点です。
とはいえ、自社だけで全体設計から改善まで行うのは大変です。
もし、ホームページ集客を本気で立て直したい、プロの目線でアドバイスが欲しいと感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
📩 WEB集客・マーケティングの無料相談はこちら
「WEB集客を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」
「今の施策をもっと効果的にしたい」
「自社の集客課題を整理したい」
これまで500社以上のマーケティング支援を行ってきた盟生総研が、
あなたの事業に最適な“集客導線”を無料でご提案いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
